こんにちは、 マリッジピア という屋号でエンジニア専門の結婚相談所をやっている「くろまめ」です。私自身も結婚相談所で61人とお見合いし、お相手が見付かり結婚しています。過去に婚活をしていたり、結婚相談所をやっていると婚活している方からの話を聞く機会がよくあります。
私の利用した結婚相談所では、「お見合いのお茶代を奢りましょう」的なルールが当時は無かったように記憶していて一度もお見合いでお茶代を奢ったことはなく、仮交際中も全て割り勘だったのですが、結婚相談所業界的には男性お見合いのお茶代を奢ることがルールだったりすることを仲人をはじめてから知りました。
また仮交際中のデートでの食事も男性が奢ることがあるということを耳にしました。 今回は、お見合いや仮交際にて奢ることに対して思うところがある婚活男性がいたため、その内容を整理していきます。
- なぜ男性が奢るのかが理解できる
- 実際の奢るという行為がどれだけ負担になっているかがわかる
- 男性の奢りに礼儀をつくなさい女性がどう思われるのかがわかる
なぜ男性は奢るのか
その理由はただ一つ ”女性に選んでもらうため” です。そもそも結婚相談所によっては強制的におごりが必須の結婚相談所もあり、奢りたくもないのに奢らされていることもあります。
奢りによる金銭的な負担
男性の奢りの負担はすさまじいものがあります。例として奢りが必須の結婚相談所でお見合いをする場合について考えてみましょう。奢りが必須の結婚相談所の場合お見合いがセッティングされる場所はホテルのラウンジになることがほとんどです。
ホテルのラウンジのお茶代は高く、帝国ホテル等の高級ホテルとなると軽く2500円は超えてきます。 2500円くらい・・と思うかもしれませんが、婚活では何十人とお見合いすることもあり、30人お見合いしたら金銭負担は75000円にもなります。
会社員として働いていたら7万円を稼ぐのがどのくらい大変なことかイメージできるはずです。 しかもこれは最低限の金額で、この後デート等で奢ることがあればさらにお金がかかってきます。月に10人お見合いし、仮交際が3人もいれば最低限奢ったとしても月5万円はお金がかかってきます。
私はおごってもらいたくないからという女性
たまに驕りに関してこんなことをいう女性がいます。
「私は奢られたいと思っていない」 「奢ったからと言って好きになるわけではない」 たしかにその通りかもしれません。 では聞きたいのですがあなたは毎回自分の分のお金を出しているのでしょうか? おそらくこの発言をする女性のほとんどは自分でお金を出していないと思います。 また実際に男性が奢らなかった場合、現実的な問題として別の奢ってもらえる男性に行くことは目に見えています。
なぜなら男性が奢らなかった場合そういう女性に限って「女性として扱ってくれない」と不満を言い、別の奢ってくれる男性の所に行くからです。
男性の奢るストレスは凄まじい
本当のことを言えば男性も女性に対して奢りたいとは思っていません。 ただそれを実行しないと他の男性に負けるからお金を出しているだけです。 特に婚活という特殊なフィールドではあまり会ったこともない、対して好きでもない相手に奢るという不自然な行為が推奨されているため奢らざる負えないだけです。
実際の生活でも奢るという場面は職場の後輩を連れて飲みに行ったとき、彼女の誕生日などの時にも発生することはあります。もちこんこれは今まで継続された人間関係の上で好意があっておごるのが前提です。
しかし婚活ではこれと全く逆の、関係もない、好きでもない、これから付き合えるかもどうかもわからない女性に対して奢りが暗黙的に強制されています。 このような強制された場面での男性が感じるストレスは尋常ではありません。
奢りを当然だと思っている女性に待ち受けること
ここまでの内容で男性にとって奢るという行為が負担になっていることは分かっていただけたと思います。 では奢るのが当然だと思っている女性には男性はどのように思うのでしょうか? それは 「礼儀がなってない」 です。
男性は奢る以外にもお見合いやデートの時にはお店を予約したり、先に行って席を確保したり気の使うことが多いです。 このような状況でさらに奢っているわけですから相手に対してそのお礼の態度や見返りを求めます。 そのためその状況で、奢ってもらって当たり前といった態度や礼を尽くさない態度を取れば自分がしたことに対して十分な見返りをしない失礼な女性と思われることは必然です。
そうなれば待ち受けるのは当然「交際お断り」となります。 ここでもしかしたら「そんなに見返りを求めるなら奢るなよ」と思われる方もいるかもしれません。 しかし奢ることが暗黙的に必須になっている以上奢らなければならないし、奢る以上は・・という気持ちが出るのは人間では当たり前ではないでしょうか? 見返りを求めることに違和感を持つ人は一度自分がこれらの行動をして失礼な態度を取られた時の反応を考えてみてください。 見返りを求めてしまうことは人間として当たり前のことだとわかるはずです。
奢りを当然だと思っていない女性でも
もちろん多くの女性が「奢ってもらってあたりまえ」のような思考を持っていないとは思います。ただ、そのそのような女性でも1つ気を付けていただきたいことがあります。
それは「奢ってもらってあたりまえ」というのを態度で示さなくても、感謝の態度を示さないと男性からは「奢ってもらってあたりまえと思っている」と思われるということです。
お見合いでは初めて会うお相手のため相手がどのような思考をしているのかは相当沢山の人に常日頃あっているような人でないとわからないことがほとんどです。 ですから女性が意図的に「感謝の意」をあらわさないと、ほとんどの男性はこの人はおごってお貰って当たり前だと思っているなと態度から判断します。
女性も相手に奢ってもらっているのであればお礼をいう、後日簡単なプレゼントをあげる、次は自分が奢るなど「私はあなたと対等に考えていておごってもらって当たり前とは考えてないですよ」という態度をとるようにしましょう。
婚活男性の言葉
婚活では暗黙的に奢ることが必須となっているため奢る男性は多いですが、実際その内実はストレスに溢れています。そのような背景を考えることもできず失礼な態度を取る女性は間違いなくお断りをされることでしょう。
奢ってもらった時、婚活をしている女性はこのような男性の背景に配慮し男性には感謝と礼儀を表すようにしましょう。 間違っても「奢ってもらって当たり前」と考えてはいけません。 このような考えを持っている女性はいつまでたっても成婚することはできないでしょう。
まとめ
今はわかりませんが、私の利用した結婚相談所の当時は、結婚相談所側が決めた待ち合わせ場所で待ち合わせて「その周辺にあるお茶できる場所を見付けてお見合いしてください」という感じでした。ドトールやスタバくらいの価格帯のお店で割り勘でお茶するというカジュアルな感じで、ホテルのラウンジでお茶したこともありましたが、それは61人とのお見合いの中で2,3回程度で、もちろん割り勘でした。
ホテルのラウンジを利用するのが当然で、お茶代は男性側が必ず奢るということは仲人になってから知りました。結婚相談所で出会った人という関係性しかない初対面のお相手に決して安くはないお茶代を奢り続けなければならないのは、何十人とお見合いすることになった場合には金銭的にも精神的にも消耗していきそうだと感じました。
私もお見合いのお茶代は男性が奢るというルールの中で61人とお見合いしていたら消耗していただろうなと思いました。
結婚相談所は「成婚までの手引き」みたいな冊子を提供していたりします。そこには『男性からのお茶代の支払いには、必ず「ごちそう様でした」とお礼の気持ちを伝えましょう。』といった内容が書かれています。 奢り関係の話を聞いていると、「奢ってもらって当たり前」というような態度のお相手がいるようで、とても疲弊している印象を受けました。
こういうことがあるため、手引きに明記しなければならない状況が発生しているのかなと思ってしましました。
お見合いでのお茶代の奢りはルールを強制されているため同情しますが、「選んでもらうために奢る」ということに対して婚活していた当時の私とのマインドの違いを感じました。私は、自分が合うなと思える相手を見付ける旅で、同じ気持を感じてくれるようなお相手が見付かるとよいなと思って活動していました。選んでもらうために奢るという行動があることを知りました。
また、お話を聞いた婚活男性は奢りによる見返りを期待していて、その見返りがなくお金を無駄に消費させられたと憤ってそうな印象を受けました。マッチングアプリで奢ることによって相手の気を引けた成功体験を結婚相談所でも実践し、それがうまくいかなかったので憤っているのかなとも感じました。
ルールで強制されている奢りを無視することは難しいかもしれませんが、それ以外の奢りによる見返りがないことに対して憤るくらいならば、奢ることをやめたほうが気持が楽になるのではないかと思ってしまいました。 私は、結婚相談所は相手の気を引いて交際するという場ではなく、自分が合うなと思える相手を見付ける場だと考えています。
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