こんにちは、 マリッジピア という屋号でエンジニア専門の結婚相談所をやっている「くろまめ」です。私自身も結婚相談所で61人とお見合いし、お相手が見付かり結婚しています。過去に婚活をしていたり、結婚相談所をやっていると婚活している方からの話を聞く機会がよくあります。
今回は、お話を聞いた婚活男性が「エンジニアの男性がお見合いや仮交際でお断りされる理由」について力説していたため、その主張について整理します。
お見合いや仮交際でお断りされる理由
お見合いでお断りされる理由は主に3つあります。よくお見合いのお断り理由では”結婚のイメージがわかなかった”など良くわからない理由でお断りをされることも多いですが、ほとんどの場合この3つになります。
身だしなみ
お断りの理由1は”身だしなみ”です。
身だしなみができていない男性は少ないと思いますが以下の内容を再度チェックしておきましょう。
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清潔感がない
清潔感はよく使われるワードですが、ここで言われている”清潔感”は物理的な綺麗さ”だけではなく”小奇麗かどうか”というところも含まれるということに注意してください。体臭、口臭がしないのはもちろんのこと、ひげのそり残し、髪を整えない、服が汚れている、服が古い、肌が汚い、毛深い、といった”不潔感”を出すものがあると清潔感がないと判断されます。
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服装にフィット感がない、服が汚い
服装は自分の体にフィットした綺麗な服を着てください。ダルダルの服、汚い、着古した服は①の清潔感がないに繋がります。
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ファッションがダサい
ユニクロやGUなどのファストファッション程度のファッションセンスは必要です。 ( ※逆に言えばユニクロやGUの服をマネキン買いすれば問題ないということです。 )
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小物がダサい
マジックテープ財布、リュックなどはそれを持っているだけで一発でアウトになります。財布は革物にし、リュックではなくビジネスバッグやクラッチバッグを持っていくようにしましょう。
価値観
お断り理由2つ目は価値観です。
この価値観といった項目は多岐にわたります。
価値観は人によって異なるため、これが原因でお断りをされたとしてもあまり気にしないようにしましょう。魅力的なお相手でお付き合いしたい気持ちが強い場合は、価値観を相手に合わせることもあるでしょうが、本来価値観が合う人と結婚すべきであり、無理に合わせる必要はありません。
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金銭的価値観が合わない
金銭的価値観は主に2つあり、1つ目の家計的な金銭的価値観が合わない人は年収が同じであれば相違ないことがほとんどですが、2つ目のデートでの金銭的価値観が合わないでお断りをされる方が多くいます。
①家計的な金銭的価値観家計的な金銭的価値観は将来のお金の使い方についての価値観で家賃をいくらにするか、貯金をいくらにするかといった結婚後の金銭的価値観になります。これに関しては相当放漫な生活をしている方でなければ特に合わないといったことはないと思います。
②デートでの金銭的価値観
デートでの金銭的価値観はデートにおいてお金をどのように使うかの価値観で、デートに行った時に男性がどのようにお金を使うかによって判断されます。
デート時に全く奢らない、安いレストランにつれていく、高いレストランに連れて行って割り勘にするなどの行動を取ると女性に対してのお金の使い方の価値観が合わないと思われ交際終了になります。 -
将来像(仕事・生活)
これは男女共通だと思いますが結婚後の仕事や生活の価値観が合わないと交際終了になります。ただこの価値観は個人によって異なる場合も多いですし、これが原因で交際が終了したとしてもあまり気にしない方が良いです。将来像の価値観に含まれる内容は例として以下のようなものがあります。・仕事を続けていく気があるか
・家事が分担できるか
・住む場所が合わせることができそうか
・両親の介護などがないか -
連絡を取るペースが合わない
お相手があまり連絡を取らないタイプでこちらが連絡をしたいタイプの場合、無理に連絡を取ろうとすると連絡ペースの価値観の不一致ということでお断りをされる時があります。お相手が素敵な方でぜひ付き合いたいと思っている場合は前もって連絡頻度を聞いておくなどしてお相手に連絡をペースを合わせたほうが良いでしょう。ただし、そもそも連絡を取れない方の場合、私の経験からも成婚に繋がることはないため連絡が取れない方と無理にお付き合いする必要はないです。
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付き合うペースが合わない
男性の場合すぐに女性を好きになって入れ込んでしまう方が多いですが、女性は時間をかけて好きになる方が多いです。そのため女性の気持ちが温まっていないときに男性がアプローチをかけすぎると付き合うペースの価値観が合わないとされ交際終了にされます。こちらもお相手が好きになりくいがぜひ付き合いたいと思っている場合はお相手の気持ちの盛り上がりを見て関係を慎重に発展させるように行動してください。
ただしこちらも、そもそも短期間で結婚する前提の結婚相談所で”好きになるのが遅いから”と好きになる努力もせずマイペースを貫く方は、私の経験からも成婚に繋がることはないため無理にお付き合いする必要はないです。
会話
お断り理由の3つ目は会話です。
会話は一番重要で身だしなみが良く、価値観があっていたとしても会話が合わないとこれを理由に交際終了にされます。
会話でお断りされるパターンはいくつかありますが、おおむね以下の内容になります。
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相手を否定する発言をする
会話の中で相手の発言や価値観に否定的な気持ちを感じたとしても否定しないようにしましょう。特に仮交際の初期の段階では知り合ったばかりなので相手に自分の発言を否定されると盛り上がっていた気持ちが一気に低下します。お相手の発言で否定的な気持ちや価値観の不一致を感じたとしても一度は飲み込み、嫌なのであれば後で交際終了にましょう。私自身お見合いでアニメの話をしていた時に相手が見ているアニメがそんなに好きなものでなく、嫌な態度を取ってしまったことが原因でお断りをされた経験があります。
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テンポが合わない
相手と会話のテンポを合わせましょう。相手の話をしている途中で割り込むのはやめ、相手の発言が終わってから返事をしましょう。特にオンラインお見合いでは対面と違いテンポを合わせるのが難しいので少し間が空いても良いので、相手の発言が終わってから返事をするようにして下さい。
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自分の話ばかりをする
お相手と話している時に自分の好きな話題や、よく知っている話題が出てきた時に相手の反応を見ずに自分ばかり話さないようにしましょう。私自身お見合いで自分の好きな海外ドラマの話が出てきた時に相手の反応をあまり見ずに自分が知っていることを沢山話をしてしまったせいでお断りされた経験があります。自分が詳しく知っていて、話したい内容が出てきてもいったん落ち着き、あくまで相手のペースに合わせて話をするようにしましょう。
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婚活、恋愛の話をする
これは結婚相談所を入った時に配れる冊子などにも書いている内容だとは思いますが、相手がなぜ婚活をしているか、どのような人と会っているかなどの話はしないほうが良いです。ほとんどの人はこの話題を聞かれるのを嫌っていて、これを話すだけでお断りされる可能性が高いです。また恋愛の話も同じく、最初から話してはいけない話題の一つです。※ただし稀にこの話を自分から話してくる方もいます。その場合は話しても大丈夫なのでこちらから話さないといったことはせずお話しましょう。
仲人の考え
お見合いや交際にて「身だしなみ」を理由にお断りや交際終了となったケースをいまのところ仲人として観測したことはありません。私よりずっと多くの会員を見てきている大手結婚相談所で仲人をやっていた知り合いも「身だしなみ」に言及されてお断り、交際終了という会員は稀だったと言っていました。ほとんどの会員は「身だしなみ」でお断りされるようなことはなく、稀な例のコンテンツ力があるため「身だしなみ」が業界で独り歩きしているのではないかという印象を持っています。
私は、 T シャツやパーカーで婚活していて「身だしなみ」を付けられることが多かったですが、「そこに目がいく相手は眼中にないし、わかっていてやっていることに言及してくるようなお相手は眼中にない」というスタンスで婚活していました。私の妻は「何度会ってもパーカー姿は変わらなかった。服装は特に気にならず、格好付けず飾らない姿が自分には婚活に関係無く一環していて良かった。こだわりがあって、それを貫いている人が好みで、そのこだわりが私にフィットした。」と言っており、自分が求めていた相手と一緒になれてうれしく思っています。「ダサい」と言ってきて交際が終了してしまうようなお相手とは最初からそこまでの関係だったのではないかと考えています。
「価値観」には「なんか違うと思った」くらいの理由しかないです。詳細な理由を聞きたがる仲人がたまにいますが、真剣交際に進むかどうかを判断するような状況まで交際が発展していない限り詳細な理由というものはありません。お見合いでのお断り、仮交際2回目のデートでの交際終了くらいの状況では「なんか違うと思った」を「価値観」という理由でボカしているに過ぎないというのが仲人をやっていての感想です。
私は、56人目のお見合い相手が妻だったので価値観の合う相手なんてそう見付かるものではないと思っています。「価値観」でのお断りや交際終了が十数人続いたとしても、出会うことを諦めないで欲しいと考えています。
「会話」については、結婚相談所から渡される冊子に目を通してください。マリッジピアの女性会員が「なぜ婚活しようと思ったのか、これまでの恋愛についてをお見合いで聞かれて疲弊した。自分の価値観がバグってますか?」と言っていて、「普段の初対面での出会い方と同じで『どんなお仕事してるんですか』『そういう趣味があるんですね』みたいなコミュニケーションに『お見合い』という名前が付いているだけだと私は思っているし、お見合いアンチパターンなので、あなたの価値観はバグっていないですよ」という会話をしました。このような会話が良い結果を生むことは無いと思っておいたほうがよいです。
まとめ
「婚活」でネットや SNS を検索すると様々な情報が出てきますが、私の中では婚活は、結婚相談所業界に蔓延している「こうすべき」「ああすべき」に迎合するのではなく、自分に合うなと思える相手を一人見付けるという旅であると考えています。
婚活についてあれこれ情報を収集したり、婚活ハウツーを身に付けることに躍起にやるのではなく、自分に合うなと思える相手を探すことに力を入れて欲しいです。
婚活の一歩を踏み出したいエンジニアのために
婚活のリアルをより詳しく知りたい方は、くろまめ著の「婚活を支えた技術」を読みましょう。婚活のリアルを知り婚活の検討をはじめたエンジニアは、くろまめの運営するエンジニア専門の結婚相談所 マリッジピア まで問い合わせください。