今回は成婚退会したサポートコース会員 37歳 インフラエンジニアの男性 H さんの真剣交際が成立した直後に、これから成婚退会を見据えていつまでに何をしていくかをサポートした記事になります。
成婚退会に向けて面談のセッティング
以前の記事 でHさんの真剣交際が成立しました。真剣交際成立後に H さんと相手の仲人から聞く相手の印象はとても良さそうに見えたため、おそらく三ヶ月程度で成婚退会まで辿り着くであろうと私は考えました。
H さんの性格から本人の意思と行動に任せるのではなく、真剣交際成立と同じく仲人から一押しして、仮交際から真剣交際までのスピード感と熱量を維持したまま成婚退会まで辿り着いてもらいたいと考え、真剣交際が決まった直後に成婚退会に向けての行動計画をすり合わせるための面談をセッティングしました。
面談前の準備
H さんには成婚退会に向けて何をしたら良いか、どうしたらスピード感を持ってお相手と成婚まで走り抜けることができるかを自分自身で理解してもらうため、事前に仮交際〜真剣交際までを振りかえってもらい、今回の面談のために以下の事前準備をするようにお願いしました。
事前準備
- 真剣交際はどのようなことをする段階であるかの認識を合わせるため、 H さんなりに真剣交際はどのようなフェーズかを調べて「婚活ふりかえりシート」に書き出してみて下さい。
- 自分の考える成婚退会に向けての行動計画を「婚活ふりかえりシート」に書き出してください。
- 成婚退会までに、お相手とどのような内容をすり合わせたいか「婚活ふりかえりシート」に自分の考えを書き出してください。
※「婚活ふりかえりシート」はマリッジピアで提供している自分の婚活の振り返りを行うためのシートです。
面談の内容
面談では H さんにお願いしていた事前準備の内容をベースに、成婚退会を見据えて成婚退会はどのようなフェーズなのかか、いつまでに何をしていく必要があるのかの認識を合わせました。
真剣交際がどのようなフェーズであるのか認識を合わせる
真剣交際はお相手との結婚に向けてライフスタイル、金銭、子供などの価値観をすり合わせ合意がとれたら結婚を決め、それぞれの両親の元に挨拶に行き、プロポーズするというフェーズであるということを H さんから話してもらい、仲人との認識に齟齬がないことを確認しました。
成婚退会に向けた行動計画
H さんと真剣交際はどのようなフェーズかということについて認識を合わせることができたため、次に成婚退会に向けてどのように行動していくかを話し合いました。
行動計画については事前に書き出してもらった内容をベースに、以下の項目について話し合い行動計画を決定しました。
- お相手との価値観のすり合わせについて
- プロポーズについて
- それぞれの両親に挨拶について
- スピード感について
お相手との価値観のすり合わせについて
価値観のすり合わせについて話を始めたところ H さんの方から「ふたり会議」というサービスがあるので、これを使ってお相手との価値観を確認していきたいと提案がありました。
マリッジピアとしてお相手との価値観を確認するためのシートを用意していましたが、仲人としては「自分が使いたい」「使いやすい」と思うツールを使ってもらえればよいと考えていたので、「ふたり会議」を使いお相手との価値観をすり合わせていくことに決まりました。
後日「ふたり会議」の感想を H さんから共有してもらい「かなり細かい話やデリケートな話も用意してくれていて、普段話さない事も話せて良い」と評判も上々だったため、今後マリッジピアで真剣交際した方に使ってもらおうと考えています。
私が婚活していたときには無かったサービスなので、当時あったら使いたかったなと思いました。
同時にお相手と擦り合わせる価値観についていくつかピックアップを行い、 H さん自身がどう考えているのかお相手に伝えるための内容を整理しました。整理した内容は以下の通りです。これらは「絶対にこうしたい」という主張ではなく、この内容をもってお相手と考えを擦り合わせていくための材料という位置付けになります。
- 結婚の時期
- 成婚退会後いつまでに一緒に住むか具体的な日程を決めました。
- 成婚退会後いつ入籍するか具体的な日程決めました。
- 結婚式はしたいか
- 結婚式はすることを決めました。
- 結婚式の規模感について具体的な人数や予算を決めました。
- 子供はいつまでに欲しいか
お相手が子供を早期に望んでおり、自分も子供を望んでいるということを再度お相手に伝えることを決めました。 - 住居
「いま住んでいる場所には、10年ほど住んでいてとても気に入っているし、お相手の通勤経路としても悪くない場所のため、お相手と一緒に自分が住んでいる場所に住みたい。」と H さんは「婚活ふりかえりシート」に書いていたため、 H さんの現住所近くに住みたいという希望をお相手に伝えることに決めました。
プロポーズについて
プロポーズについて「婚活振り返りシート」に計画を記載してもらいましたが、 H さんの計画には具体的な日付までは書かれていなかったため「プロポーズし、承諾されたら成婚退会になるので、まずはプロポーズの日を決めることで、いつまでに何をする必要があるのかの見通しがたちます。プロポーズを何月何日にするのか、まず決めてください。」と伝え、2024年6月2日をプロポーズの日として決定してもらいました。
プロポーズの内容や場所についても特に計画がなかったためインターネットでプロポーズの検索、予約ができるサイトを紹介し、こちらで良いプロポーズプランを考えるようにアドバイスをしました。
両親の挨拶について
プロポーズの日を決めたので次に両親に挨拶に行く日程を決めました。Hさんには「プロポーズの日を決めたので、プロポーズの前段として両親への挨拶が必要になるため、それぞれの両親への挨拶は、いつ頃になるのか決めてください。」と伝え、2024年5月の2周目または3周目あたりを両親への挨拶のタイミングとすることを決めました。
スピード感について
日程が決まったので、次にスピード感について無理がないかの確認を行いました。 H さんの立てた成婚退会までの行動計画では、結婚についての意識合わせの期間は真剣交際成立後1ヶ月間で少々早いスピード感ですが、このスピード感で問題ないという認識を合わせました。
H さんの戸惑い
面談にてプロポーズや両親の挨拶の日取りを決めるにあたり、最初 H さんの返事の歯切れが悪かったので「日付を決めるにあたり、何か引っ掛かっていることがある感じですか」と聞いてみたところ「お相手と話し合っていないのに、日付を決めてしまってよいのかが引っ掛かっている」と仰っていたため「今すり合わせている内容はお相手にこの行動計画の通り進めていくからよろしくと一方的に決めるものではなく、成婚退会に向けて自分はどのように考えているのかを相手に伝えるための材料になります。最終的な成婚退会までのスケジュールはお相手の考えも聞き、決定してください。ここでは自分はどう考えているかという観点で考えてください。」伝えたところ納得してもらえました。
Hさんは元々自分の意見を主張するのが苦手なタイプの方なので、今回は私がある程度線を引くことで自分の考えや思いを整理してもらいたいと考えていました。
面談後のアドバイス
面談や事前に書き出してもらった内容にて「お相手の希望に沿う」「お相手の話を聞いてから」という発言や記載が多かったため「これらの発言や記載は一見お相手により沿っているように見えますが、やっていることはお相手に決めてもらっているという構図で、この内容を持っていってもお相手とすり合わせるというコミュニケーションにはなりません。自分の考えを伝え、お相手の考えを聞いて、ではどうしていくかということをお相手とすり合わせていくというコミュニケーションが必要です。そのためには『自分はどうしたいと考えているのか』を書き出してください。」と伝え、それぞれの内容について H さん自身の考えを言語化してもらいました。
面談後には真剣交際から成婚退会、結婚までのプロセスを経験したことはないと思いますが、「何時何をする必要があるのか」「それまでに何を準備する必要があるのか」といった計画力は、サラリーマンとして培っているはずなのでそれをいかんなく発揮してもらい計画を進めてほしいこと、煮詰まった時は私に相談してほしいということを LINE で H さんに送り、最終的なアドバイスとしました。
これから先は、「いつなにをして」「それまでに何をしておく必要があるのか」を相手とすり合わせ、ひたすら決断し、実行していくことの連続になります。そのためには、「相手の希望に…」ではなく、「自分はどうしたいと考えているのか」を相手にしっかりと伝え、相手の考えを聞くコミュニケーションがとても大事になってきます。
昨日、Hさんが『こういったことは経験がない』と言っていましたが、私も結婚相談所でお相手が見付かったときに、真剣交際から成婚退会、結婚までのプロセスの経験は無かったです。
私は、自分なりにサラリーマンとして培ったプロジェクト管理の能力をいかんなく発揮して成婚退会から結婚、結婚式までをやり抜きました。
H さんにも、サラリーマンとして培った能力があるはずなので、それをいかんなく発揮してもらいたいと思っています。どうすればよいのか煮詰まっているときには、すでに成婚退会や結婚までのプロセスを経験済みの私に相談してもらえればとも思っています。
最後に
H さんは面談後に決定した内容を持ってお相手と話し合い、予定通りプロポーズを行い成婚退会をしていきました。自分の意見を持ったり主張することが苦手な H さんでしたが最終的には自分の考えをお相手に伝え、お相手の考えを聞いてすり合わせを行い結婚までの道のりを進め成婚退会に至ったことを私はとても嬉しく思います。
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